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その他取材・執筆

映画「いいやん~まさみん最後の講義~」パンフレット制作

映画「いいやん~まさみん最後の講義~」のパンフレット製作のために、監督のふっちーさんこと淵之上健一さんに取材させていただいたのは、去年2024年の7月でした。

心躍る映画監督への取材

私は映画を観るのが好きです。それに、以前別の映画監督や、なら国際映画祭のクラウドファンディングを担当させていただいて以来、映画を創る方たちのことを大変リスペクトするようになったので、パンフレット製作をお手伝いできるというお話がきたとき、とても嬉しかったのです。

仮編集の段階で作品を観せていただき、監督のふっちーさんがどんな想いでこの映画を撮ろうと思ったのか、主演のまさみんのどういうところに惹かれたのか、彼女から何を感じ、何を多くの人に伝えたいと思ったのか・・・たっぷりと聞かせていただきました。

やっぱり「創りたい!」と思う方って熱が溢れまくっているので、その言葉を聞くのはとても刺激的です。そこから、主演のまさみんのご著書を読み、まさみん主催の「午前3時の手帳会」を覗きにいきました。(朝は強い私も、さすがに午前3時はキツかった!)

そして、私が感じたことを文字にして、デザイン担当のいろりデザイン室のお二人と、何をどう打ち出すか相談しながら、まとめていきました。

完成作品をやっと見られた!

映画は8月に完成し、大阪・東京で上映会が行われましたが、あいにく私はそこには都合があわず、全国で自主上映会が開催されはじめてから、近くにやってこないかなぁと伺っていました。

そうしたら!昨日2月9日にお隣の茨城県水戸市で上映されるというのを知ったので、夫を誘って一緒に観に行ってきました。

自主上映会という形式は、この映画にぴったりですね。まさみんに魅せられた方が主催となって、「この映画を観てほしい」って上映会を開催されるので、会場が何と言うか・・・愛に溢れているのです。昨日は会議室で、白い壁にプロジェクターで投影しての上映でしたが、映画館で観るのとはまた違う良さがありました。

音楽、ナレーション、字幕が入って完成した映画は、やはり仮編集の段階のものとは違って命が吹き込まれた、という感じがしました。映画の制作途中の段階の作品を観るなんて初めての体験だったので、完成することの素晴らしさをより感じることができました。

そして、自主上映のよさでもあると思うのですが、上映後、隣の人と感想を語り合ったり、映画に出てきたワークをシェアする時間があったんです。これが、よかった・・・。

映画の内容にも触れるので、あまり詳しくは書きませんが、自分や大切な人の最期について想像するワークだったので、もう私はそのワークをしながら涙が出てくるのですよ。いや、想像して泣いてるってちょっとどうかと思うので、一人で書いているときは、別になんともありません的に、袖でちょっと涙を拭っていましたが、シェアの時間になると、もうダメでしたね・・・。

必然的に、隣に座った夫とシェアすることになったのですが、もう、泣きすぎて袖口ではどうもならないので、結局ハンカチ出してぐすぐすと泣いていました。

「自分の物語になる」映画

パンフレットに掲載した、監督の「映画に込めた想い」は、こんな文章で締めくくりました。

この映画が、見てくださった方にとっての「生きること」の意味を考え、日々のなかで忘れがちな「大切なこと」を再発見するきっかけになれたらうれしいです。

映画の帰りに、お茶をしながら、夫と映画を観て感じたことをいろいろと語り合ったのですが・・・あぁ、ふっちーさんが映画から受け取ってほしかったこと、まさに今私たち、感じているな、と思ったんですよね。

映画っていろいろなタイプがあって、作り手の存在がすごく前に出てくるというか、わぁ!この監督さんのセンスめっちゃすごい!好き!と思うものもあれば、ストーリーが全面に出てくるもの、絵の美しさが際立っているもの・・・それぞれのよさがありますよね。

そういう意味では、この「いいやん」は、作り手側はとても控えめというか、主演のまさみんのエネルギーと、それを観る私たちの内面にぐっと焦点が絞られる作品だ、と私は感じました。

とても人当たりがよくて丁寧、それでいて情熱のあるふっちーさんらしい仕上がりだな、と思ったのですよね。「自分を表現すること」よりも、そこから誰かに何かが伝わることを望んでいる・・・そう感じた仕上がりでした。

夫と一緒に、この映画を観るという体験ができて、本当によかったです。ふっちーさんが描きたかった「生きる」について一緒に考えることができました。

これからも自主上映が全国各地で開催されるようなので、ぜひお近くで開催される際には、大切な人と観に行ってみてください。


・映画「いいやん~まさみん最後の講義~」 公式HP
https://iiyan-movie.studio.site/

・映画監督 ふっちーさん
https://edge-art-film.com/about

・パンフレットデザイン いろりデザイン室
https://iroredesign.com/