車を愛する人に刺さる文を書きたい|Aoreプロフィール文
車好きによる、車好きのためのプロジェクト“Aore(アオーレ)”。
「今後生産されなくなるガソリン車の輝きを、後世に残すことを目的とした」このプロジェクトの立ち上げメンバー、ジェネラルディレクターの原田 直忠さん、サウンドディレクター加藤 裕幸さんのプロフィール文を取材・執筆させていただきました。
車好きに向けた、車に関する文章が、書けるか
原田さんのプロフィール文と、Aoreプロジェクトの導入文の取材・執筆をさせてもらったのは、3年半前。
その文章のことを、「石原さんに書いてもらった僕のプロフィール文、すごく好評なんだよ!」と原田さんが言ってくださり、今回新たに加藤さんのプロフィール文のご依頼をいただきました。
とっても嬉しいお言葉なのですが、実は原田さんのプロフィール文も、今回の加藤さんのプロフィール文も、実は「私が書いた」という感覚は薄く、「原田さんと一緒に作り上げた」という気持ちの方が強いです。
なぜなら……
私は……
“車バカ”ではないから。
このAoreホームページのトップページには、【4人の“車バカ”が立ち上げた】という文字が添えられたスライドが出てきます。

そうなんです、ほんとにほんとに、メンバーのみなさんは“バカ”がつくほど、車のことが好きなのです。
私は毎日車に乗りますが、あくまで移動手段。
残念ながら、それ以上の感情はありません。
そんな私が、最初に原田さんの取材をしたとき、大まかな「レシプロエンジン」の歴史を勉強してから取材に臨んだとはいえ、「こりゃ、“車好き”の人に刺さる文章は、私には書けないな」とある種の諦めの気持ちを抱きました。
いやもう、車の部品や歴史や著名人や……原田さんから溢れ出る言葉が私にとってはラテン語のようだし、なにより、私はエンジンの音も聞き分けられないし、その振動に心躍るという経験もしたことがない。
なので、どんなに頑張ったところで、その「体験」をしている人が満足してくれる文章は書けないと思ったのです。
そこで、文章の骨組みを作るのは私、そこから“車好き”に刺さる描写へのブラッシュアップは、全面的に原田さんに頼ろうと腹をくくりました。
ライターとしては、負けを認めるようなかっこ悪さがありますが、いい文章に仕上げることの方が大切です。
磨き上げる楽しさ
原田さんに全面的に頼ることを決めると、2人でのブラッシュアップ作業が楽しかったこと!
私が「きっとこういう感覚、あるんですよね?」と聞く。
原田さんが「あるね~、こんなときや、あんなとき。それを表現するなら……」と、具体的な言葉に落とす。
そこから、「いや、もっとこっちの言葉のほうが近いぞ。」「ここで文章を区切る方が、スピード感があるかも」と、細かい表現の調整が続いて……車のことが分からない私が書いた初稿よりも、どんどん熱がこもって、いい文章になっていくのです。
これが楽しかったなぁ!
原田さんが、うれしそうに言葉を選んでいる様子を見るのも、とても楽しかったのです。言うなら、“車バカ”と、“言葉バカ”の共同作業、という感じでしょうか。
熱のある人の魅力
原田さんも、今回お話を聞いた加藤さんも、めちゃくちゃ熱量の高い方です。
きっと時間の制約がなければ、ずっと話し続けられるのだろうと感じました。
それは、車に対してももちろんなのですが、本業で長年やってこられた映像や音楽に対する熱量がものすごいのです。
だから、自分の持つ技術が趣味の「車」に注げることに対して、もう悦びが溢れていて、それは外にも漏れ出るんです。
取材をしていると、こちらの体の中の何かが共振して、私までアドレナリンが出てくるんですよねぇ!
この高揚感が、私はもう、たまらなく好きなのです。
ライターは専門性を持たないと、と言われますが、私は「美容ライター」とか「金融ライター」とか、そういう専門性はありません。
でも、今回の取材で思ったのは、「熱のある人のことを書く」専門ライターにはなれるのかもしれないな、ということ。
なかなかカテゴライズしづらい専門性ではありますが笑。
ということで、熱量たっぷりのプロフィール文、ぜひ見てみてほしいです。
そして、自称“車バカ”がいらっしゃったら、ぜひとも原田さんとつながってほしいです。
きっとめちゃくちゃ楽しい世界が待っています。