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場の意味を変える~池袋ダンスNEXT 講師用ページ制作

池袋の駅前にある、社交ダンス専用フロア「池袋ダンスNEXT」のホームページリニューアルにあたり、ダンス講師向けページのライティングをお手伝いさせていただきました。

「このスタジオを選ぶ意味」を伝えたい

池袋ダンスNEXTを主宰される金田智美先生は、私が大学時代に所属していた、競技ダンス部の2つ先輩。

今回、ひょんなきっかけからお声がけいただき、制作会社の方たちと制作を進めていらっしゃった、ホームページリニューアルのうち、ダンス講師向けのページの、コピー・代表者メッセージ等文章の仕上げの部分で、ご一緒させていただきました。

ChatGPTを活用し、ご自分ですでに大枠は書いていらした文章に、「温度を持たせる」「パッと見てスタジオの新しいコンセプトがわかりやすいようにする」ことが私の役目でした。

今回のリニューアルの核となる「フロアシェア」は、社交ダンス講師が、月のおおよその利用時間に合わせて、スポット利用と、3段階の月額固定の利用スタイルから選べるというもの。

貸し会議室や、貸しスタジオのようなシステムとしては、そんなに珍しいものではないように感じますよね。

でも、こと社交ダンス界に関しては、これは画期的な提案なのです。

「スタジオを選び、生き方を選ぶ。社交ダンス講師が、縛られない働き方をするためのスタジオ」

とても大きな言葉をトップに持ってくることにしましたが、それくらい、ダンス講師の働き方、生き方をも提案するのが、「フロアシェア」という考え方なんですよね。

時代は変わった、ダンス界も変わろう

そもそも、社交ダンスに縁のない方は、誰が習うの?どうやって習うの?そもそも社交ダンスって何?がぴんと来ないかもしれないですね。

<社交ダンスとは>
男女がペアになって音楽に合わせて踊るダンスの総称です。英語では「ボールルームダンス(Ballroom Dance)」と呼ばれ、もともとはヨーロッパの宮廷などで発展してきたダンススタイルです。現在では、競技や趣味、社交の場として世界中で親しまれています。

1996年公開の周防正行監督の名作映画、『Shall we ダンス?』をまだ観たことのない方はぜひ観てほしい!
社交ダンスの素晴らしさが伝わる映画です。

競技ダンスは、この社交ダンスを競技にしたもの。競技会では、審査員が、技術・表現・姿勢などを評価して順位をつけます。

そして、この競技ダンスで結果を残した方たちがスタジオを持ち、若手の選手たちを雇って、社交ダンスを習いたい一般の方たちに教える、というのが従来のパターンでした。

ですので、スタジオを主宰する先生の名前自体が広告となり、以前は待っていてもお客さんが来てくれるような感覚があった、と智美先生はおっしゃっていました。

でも、時代は変わりました。

余暇を楽しむためのレジャーは増え。
SNSが発達したことで、お客さんは自分で探して何かを見つけるというのが普通になり。
コロナ禍もあって。
ダンスは、たいへん苦しい状況に置かれることになりました。

なのに、社交ダンス界は今のままでいいの?
せっかく個人が働き方を選べる時代になったのだから、ダンス講師も、もっと自由に、自分が望むようなかたちでダンスと関わっていこうよ!というのが智美先生の提案、この「フロアシェア」の仕組みなのです。

システムの源の人を前面に出したい。

当初、考えられていた構成は、主語がなく、「フロアシェア」の仕組みが客観的に書かれているというものでした。
智美先生は「私は前に出るつもりはない」とおっしゃっていたんですよね。

でも、私は文章に血を通わせるなら、「誰が」を出した方が絶対によいと思いました。
その気持ちは制作会社さんも一緒で、今回の構成になったのです。

このLPのライティングが終わったのち、私は池袋ダンスNEXTさんが主宰されるダンスパーティに呼んでいただいたのですが。

智美先生のお人柄に惹かれて集まった、たくさんの方たちとリアルでお話することができ、あぁこの構成は間違ってなかったな、と確信しました。

智美先生ご自身は、従来のシステムのなかでも日なたを歩いてこられたダンス人生でしたので、無理に変える必要はなかったのかもしえません。

でも、社交ダンス界全体のことを考え、ダンスが好きだけれど苦しい思いをしている仲間たちのことを考え、「誰もやらないなら私がやる」と決断され、「フロアシェア」のリリースとなりました。

この想いに共感する先生たちの輪が広がり、それに伴って、社交ダンスやってみたいかも!と思う人たちが増えることを、心から祈っています。

智美先生の想いをぐっと濃縮したLP、ダンス講師の方も、そうでない方も、ぜひ覗いてみてください。