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かげいろ

コピーライター梅田悟司さんによる言語化の魔法

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23時なんて、いつもはもう寝ている時間なのに、今日は感動のあまり、こんな時間にパソコンに向かっています。
このほかほかの気持ちを文章にしたい。

今日はとても楽しみにしていた日でした。
7月から受講中ののflier book campの講座、コピーライターの梅田悟司さんが講師を務められる『話している言葉から伝えたいことを掴む力―誰かのために言語化を活かす―』のスペシャルすぎる企画がある日だったのです。

夢のような企画

それは、講師の梅田さんが、受講生約40人と一人ひとり、1時間の1on1をしてくださるというもの。
私たちは今、インタビューから相手の言語化を助けるスキルを梅田さんから学んでいますが、そのお手本として最もわかりやすいのが、自分のことを言語化してもらう体験だ、というお考えからなのだそう。
想像を絶するGIVEの精神……。

梅田さんといえば、『きみの人生に作戦名を。』というご著書も出されている方なので、「私の人生に作戦名をつけてほしい……」という声が受講生たちから(冗談ぽく)出ていました。

これまで数々の名コピーを生み出してらっしゃる梅田さんに自分のためのコピーを考えてもらえたら、そんな幸せなことはないですが、そんな厚かましいことは言えないよねぇ……
そんな気持ちで1on1に臨みました。


誰よりも寄りそう第三者でありたい。

それが……考えてくださったんです、私のコピー!!
1時間の時間のうち、40分が過ぎた頃。たった40分話を聞いただけで、私がこれまで何度も自分で考え、ひねり出そうとしても出せなかった「それ!!」というコピーを提示してくださったのです。

誰よりも寄りそう第三者でありたい。

私のことをご存じの方は、このフィット感、わかってくださると思います。
奇をてらった言葉でもないのに、自分ではこの言葉にはたどり着けなかったー私がインタビューライターとして大切にしていること、忘れてはならないこと、そのものでした。

『ゾワワの神様』という漫画がありますが、私はまさにとてつもない表現に触れ「ゾワワ」を感じていました。

このコピーに梅田さんがたどり着かれたのは、私が
「もともとは、七五三に当然のように写真を撮るように、そのときのストーリーを思い出として文章にして残したい、と“人生のストーリーを紡ぐ”サービスを始めた」
と語った言葉から着想を得たのだそう。
カメラマンはいい距離感を保ちながら、人生の大切な思い出の写真を撮ってくれるよね、と。

私は、「結局そういった方向ではうまくサービスのかたちにできなかった」という文脈で語ったのにも関わらず、そこに梅田さんのアンテナが立ったのでした。

その後、梅田さんの絶妙な相槌に乗せられて、それはまぁぺらぺらと仕事の楽しいこと、やりがいがあること、つらいことなどをしゃべっていたら、それはもう立ったアンテナの確認作業だったのだそう。

プロのなかのプロ、の仕事を見せつけられ、すがすがしい敗北感のようなものを私は感じていました。
このアンテナを、私は何としてでも手に入れたい。


これからのかげいろ

梅田さんのコピーがあまりにも秀逸だったので、このかげいろのHPのトップバナーに入れていただくように、さっそくデザイナーさんにお願いしました。
(これを許してくださるのもまたGIVEすぎる……)

もうひとつ、梅田さんと話していてはっきりしたこと。
それは「インタビューライター」を名乗っている私ですが、自分のワクワクポイントとしては「インタビュー>ライター」であるということ。人の話を聞くのが好きなのです、とても。

ライティングはあくまでそのインタビューの内容を届ける手段。だからもっともっと、私はインタビューにこだわっていきたい。
話しているお相手が、インタビューが終わった時点、原稿ができあがる前にもう9割満足しているような……
そんなインタビューができる「“インタビュー”ライター」を目指します。

こんなにも感動をくださった梅田さんに、心より感謝します。
ほんと、自分の人生に作戦名がつくと、勇気100倍になりますね。
あと講座2回で自分がどこまでインタビュアーとして成長できるか……楽しみでもあります。

*梅田悟司さんご著書:『きみの人生に作戦名を。』

*flier book campで受講中の講座:話している言葉から伝えたいことを掴む力―誰かのために言語化を活かす―